航「来ると思った」 「ありゃりゃ、私全然信頼されてないね〜」 迅が静かに私を見た。 迅「昨日の件、まだ終わっていません」 「え?」 迅「あなたは、私たちに嘘をついています」 私は笑った。 「またそれ?」 迅「また、ではありません。ずっと、です」 迅は穏やかな敬語のまま、私の逃げ道を潰してくる。 迅「あなたはひとり暮らしですか」 「違うよ」 迅「では、なぜ家に誰もいないのですか」 「……っ」 私は喉が詰まった。 斑が苛立ったように言う。