即答だった。 航斗が舌打ちする。 航「ふざけんな」 「ふざけてない」 私は笑った。 「だって、私が泣いたら、誰が喜ぶの?」 その言葉に、空気が固まった。 ……言いすぎた。 私は急いで明るい声に戻した。 「あ、ごめん。今のは変なこと言った!」 私は両手を振って笑う。 「私、ほんとに平気だから!心配しないで!」 その瞬間。 航斗が、私の手首を掴んだ。 決して強い力じゃない。 でも逃げられない力。 「……っ」 航「心配してねぇ」 嘘だ。 その目は、心配してる。