あれ以降、航斗たちのことを考える時間が増えた。
増えたというより、減らせなかった。
本音を叫んでしまったのに。
恥ずかしくて、怖くて、もう顔も見たくないのに。
それでも、昼休みになると足が勝手に階段へ向かう。
私はきっと、馬鹿だ。
ひとりが嫌で、嫌われるのが怖くて。
それなのに、怖い相手に近づいてしまう。
矛盾だらけ。
でも、それが私だ。
屋上の扉を開けると、風が髪を揺らした。
黒月の五人は、今日もそこにいた。
航斗はフェンスにもたれて腕を組んでいる。
迅はパソコンをいじりながら何かを考えている。
斑は座り込んで飲み物を飲んでいた。
伊織は膝を抱えてぼーっとしている。
叶兎は、相変わらず黙ったまま空を見ている。
私は昨日のことが頭をよぎって、胸が痛んだ。
でも笑った。
「こんにちは〜」
