昼休み、何度目かもわからないけど、屋上へ行くのはやめようと思った。 黒月に会ったら、巻き込んでしまう。 私は廊下を歩いて、ひとりで空き教室に入った。 机に突っ伏す。 静かで、寒い。 ひとりの空気は寒い。 私は唇を噛んだ。 ……黒月に会いたい。 でも、会ったらダメ……。 矛盾が胸を締め付ける。 すると、スマホが震えた。 『星乃透羽って、黒月に身体売ってんじゃない?』 指が震えた。 視界が滲む。 私は笑った。 「……あはは」 笑い声が、自分の耳に気持ち悪く響く。