心臓が痛い。
でも、笑った。
「大丈夫」
誰もいない部屋で、私は笑った。
大丈夫。
大丈夫。
世の中笑っていれば、どうにでもなる。
そう言い聞かせながら、私は学校へ向かった。
教室に入った瞬間、空気が変わった。
誰も話しかけてこない。
笑い声が遠い。
私が通ると、ひそひそ声が増える。
「見た?昨日のやつ」
「やばいよね」
「黒月と付き合ってるとか、まじで信じらんない」
「親いないのに、よく生きてられるよね」
私は笑った。
「おはよ〜」
誰も返さない。
返ってきたのは、冷たい視線だけ。
それでも私は笑った。
笑っていれば、私は壊れない。
そう信じないと、もう立っていられなかった。
