ひとりが嫌で、今日も笑う。


迅が小さく息を吐く。

迅「航斗、最近露骨ですね」

航「うるせぇ」


斑が笑った。

斑「航斗、透羽に甘すぎ」


伊織がふわっと笑う。

伊「でも航斗くん、優しいよねぇ」


航斗が睨む。

航「黙れ」


そのやり取りが、少しだけ幸せだった。


“幸せ”

そんな言葉、私に似合わない。


ふと、思ってしまった。

……この幸せが、続けばいいのに、と。

続くわけがないのに。


教室に戻るため廊下を歩いていると、女子がわざとらしくぶつかってきた。


「……っ」

痛い。

でも私は笑った。