あの人たちは優しいから、きっと関わってくる。
関わってきたら、私はさらに依存する。
依存したら、失った時に壊れる。
それが分かっている。
だから私は、逃げる。
逃げて、ひとりに戻る。
それが一番安全。
そう思うのに。
胸の奥は、ひとりが嫌だと泣いていた。
放課後、私はいつもより早く教室を出た。
誰とも話さずに。
誰とも目を合わせずに。
校門を出た瞬間、後ろから呼ばれた気がした。
でも振り返らなかった。
振り返ったら、戻れなくなる。
私は早足で歩き続けた。
家に帰れば、ひとり。
ひとりに戻れば、楽になる。
そう、信じていた。
