斑「今の聞いてたぞ」 「え?」 伊織が泣きそうな顔をしている。 伊「透羽ちゃん……」 迅は眼鏡の奥で目を細め、女子たちを見た。 迅「あなた方、今の発言は看過できませんね」 女子たちが顔を青くする。 「え、ちが…」 「私たち何も…」 航斗が低く言った。 航「迅、いい。今はそいつらじゃねぇ」 航斗の視線が、私に戻る。 航「透羽。来い」 「え?」 航「屋上」 断れない声。 私は笑った。 「えー、なんで〜」 航「いいから来い」 「……はいはい」 その言葉に、私は渋々頷いた。