記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

映画やドラマで泊りがけのロケがあるとユキはすごく不安になる。

だからなるべくマリは泊りがけのロケは無いように貝原にお願いしている。

どうしても行かなければいけない時は間に少しでも顔を見せに東京に戻ってくるか、ユキがロケ先まで会いに来てくれる。

マリとユキのオシドリ夫婦は芸能界でも有名でよい夫婦の日にはいつも名前が挙がる夫婦でもある。

三崎は結婚後3年で離婚した。

馬が好きではない奥様との溝がどうしても埋められなかったと言っていた。

三崎の父親は、息子の政略結婚を強いて、好きな人がいたのに諦めさせたことが今でも罪悪感となっているそうだ。

ビーナスが引退して北海道の牧場で繫殖馬となってゆったりと暮らしていると聞いて一度ユキと一緒にビーナスに会いに行った。

その時たまたま三崎さんのお父様が牧場に来られていてマリとも挨拶をした時にそんなことを言っていた。

“結局宗吾はあなたの事が忘れられなかったのでしょう。あいつには可哀そうな事をした。無理に引き離したのはよくなかった。あなたに振られていたならちょっとは違ったかもしれない”と三崎さんのお父様は悲しそうにそう言った。

そして、”走れ!ビーナス!“と叫ぶマリとビーナスの交流が、ある馬好きの監督の耳に入り、”走れ!ビーナス!“という映画になった。

マリの役は厩務員で、ビーナスの世話をする薄幸の女性だ。

彼女が声を限りに叫ぶ”走れ!ビーナス!“の声で、スピードを上げ優勝していくビーナス。

彼女が居ない時は、3位どまりになってしまうビーナスの様子に気付いた御曹司が、彼女をビーナスが走る時にはいつも馬主席に呼んでくれるようになり、ビーナスの馬主の御曹司との悲恋が、涙を誘うそんな物語だった。

マリは”走れ!ビーナス!“で最優秀主演女優賞を取った。

映画はその他に監督賞、話題賞等6部門でノミネートされて監督賞、作品賞で最優秀賞を取った。

実際に馬のビーナスも映画に出演したので馬のビーナスが助演女優賞をもらったので会場は大いに盛り上がった。

授賞式の時には三崎ファームからの中継で、ビーナスも紹介された。