記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

3人は今は馬主席にいてビーナスの出走を待ち構えている所だ。

時間が来て重賞レース特有の吹奏楽の演奏があり、ついにファンファーレが鳴らされた。

ムードは最高潮になってきた。

マリは馬主席で落ち着かずそわそわしていた。

出走馬がみなゲートに入るとスターターがゲートを開いた

一斉に飛び出した馬が疾走する。

コーナーを回り最後の直線に入ってきた。

ビーナスは前から5番目位だ先頭とは少し距離がある。

マリは声を限りに叫んだ。

「走れ!ビーナス!」

その音量に周りの人も三崎もユキもびっくりした。

風に乗ってマリの声がビーナスに届いたのか、ビーナスが突然スピードを上げ始めた。

あっという間に先頭馬に追いつくとゴール寸前で頭半分程差を付けて駆け抜けた。

三崎もユキもマリも呆然とした。

ビーナスは全然マークもついていなかったのだから、馬券が舞っている。

やっと気を持ち直した3人は“やったあ~”と雄たけびを挙げた。

雄たけびを挙げたのは誰かもわからなかったが3人でがっしりと抱き合った。

今度は写真には撮られていないだろう。

すでに”青い瞳のビーナス”は人妻だと知る人は知ると言う事になっている。

三崎は馬主席で皆に祝福の握手攻めにあっている。

マリは涙が止まらない。

ユキはまだ呆然としてマリを胸に抱いていた。