記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

政略結婚ではあるが三崎の結婚生活が幸せなものであることを願っているマリだ。

「マリさんそこでお願いがあるんですが、その重賞レースの時にビーナスに会いに来てくれませんか?出走前にビーナスに会ってくれるだけでいいんです。調教師がマリさんに頼んでくれないかと言ってくるんです」

「貝原さんにスケジュール聞いてみます。行けそうなら絶対応援に行きます。きっと主人も一緒に行くと言うと思うんですけどいいですか?とても独占欲の強い人で…すみません」

「貝原さんにはスケジュール確認してます。その日はフリーだそうです。そしてもちろんご主人にもぜひ来てもらって下さい」

「ああ、そうでしたね。三崎さんってそういう用意周到な人でした」

そういってマリはコロコロと笑った。

「ご主人は僕とマリさんが週刊誌のネタになったことご存じですよね。きっと今日も心配していらっしゃるんじゃないですか?僕叱られますかね」

三崎は頭をかいて困ったように笑った。

「そうなんです。今日もどうしても行くのかってホントに心配性なんです。だからきっと一緒に行くって言いますよ。今日も迎えに来るんじゃないかと思っているんです」

「あはは、ご主人の気持ちもわかりますよ。こんなに美しくて魅力的な奥さんが他の男と会うなんて言ったら、今日一日仕事も手につかなかったかもしれませんね。確か弁護士さんでしたね」

「はい、とても大事にしてもらってます」

そして二人はもう少しトレッキングを楽しんでクラブに帰ってきた。

それぞれ着替えてカフェでお茶を飲んでいくことにした。

カフェには先に三崎が座っていた。

マリは三崎の所に向かおうとしていたが、ショップの所でうろうろしているユキを見つけた。

「ユキ」

と声をかけると、ユキはマリを見て嬉しそうににっこり笑うとマリの側にやってきた。