記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

そんな時三崎グループの三崎宗吾から、貝原に連絡が入ったらしい。

マリに頼みたいことがあるので会ってもらえないかと言って来たそうだ。

マリは久しぶりというか、宗吾が会社の為にどこかのご令嬢と婚約してからはこの乗馬クラブにも来ていなかったので、1年近くレオンに会っていなかった。

馬の一年は人間にしたら5年位になるのだろう。

レオンももうマリの事は覚えていないかも知れない。

そんなことを想いながらマリもユキと結婚したのだし相手のお嬢様に気を遣う事もないかと思って乗馬クラブのカフェで会う事にした。

ユキには三崎と会う事は伝えている。

良い顔はしなかったが、貝原を介しての連絡だったのだと言うとしぶしぶ了承してくれた。

ユキは少し早く行ってレオンの馬房に言ってもいいかとスタッフに尋ねていたら三崎がレオンを引いてきてくれた。

「マリさん、お久しぶりです。レオンと会いたかったでしょう?レオンに今日マリさんに会えると言うと喜んでましたよ」

「三崎さん本当にお久しぶりです。レオンは私の事覚えてくれていますか?」

そういいながらレオンの首筋を撫でてやると、レオンはマリに顔を寄せて来て鼻を撫でろと言うそぶりをする。

鼻を撫でてやると目を瞑って気持ちよさそうにした。

そんなレオンを見てマリも三崎もスタッフも笑ってしまった。

「可愛い!レオン覚えてくれていたのね。ありがとう」

「馬は人間の何倍も記憶力がいいんですよ。まして大好きなマリさんの事は忘れませんよ」

三崎はそう言ってマリに乗馬服を用意してあるから着替えてくるように言った。