記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

そうして3LDK+DENという理想のマンションが見つかった。

東京中心部より離れた郊外で、交通の便もいいし駅の近くにあるマンションで街作りがされていて公園や病院、ショッピングセンターも一つの区画内にあり保育園や幼稚園も完備されている。

分譲マンションも高層から中、低層等色々あって、ユキとマリはあまり世帯数の多くない中低層のデザイナーズマンションに決めた。

夜遅くなってタクシーで帰ってくるとしても都心からは30分くらいでつく。

ユキの職場にもドアツードアで40分ほどで着ける。

貝原の事務所には少し遠くなるがマリは毎日貝原の事務所に出社するわけではない。

仕事がある時は車で迎えが来るのでマリの方は問題ない。

そうして二人はやっと念願の自分達の住むマンションを購入できたのだ。

家具や内装はマリが嬉々として揃えて行った。

そしてあの中古のミシンでまたもやカーテンやクッションなどを手作りしていったのだ。

映画の撮影の合間を見て楽しそうにミシンを使っているマリを見るのがユキは好きだった。

せっかくDENという書斎もついているのにユキは家で仕事をするときは、マリが居ない時しかDENは使わずマリが居る時はダイニングテーブルで仕事をするのだった。

マリが料理を作る音やミシンの音に癒されながら生活は苦しかったが満たされていた学生時代を思い出してユキは幸せだった。

そしてマリは相変わらず毎日ユキに弁当を作ってくれる。

これも昔と一緒なのだが、朝早い時もあるマリに無理しなくて休みの時だけでいいと言っても、マリはこれが楽しみだからと言って無理をしても作ってくれるのだ。

そんなマリの気持ちがこもったお弁当は事務所では有名で、みんなまた前のようにマリの愛妻弁当が復活したと喜んでくれた。

マリは運転免許証も取得することができた。

今の所車は必要ないが、マリの仕事がないときはユキを事務所まで送っていけるので、その内車を買うことにした。

ユキは大学生の時に免許証は取得していた。

事務所でも社用車を運転するときもあるので、伊藤先生に運転免許証は必修だと言われていたのだ。