記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

それでも今のまま芸能界にいるとユキとの結婚もままならないかも知れない。

そういうと、それはだめだ、帰ったらすぐに籍を入れるからなそれは絶対条件だと譲らなかった。

「じゃあ、貝原さんに籍を入れることが絶対条件なのだと言って相談しよう」

「そうね。貝原さんにはお世話になったから、できれば仕事は続けたいけど…」

「今のような仕事を続けるのなら籍を入れられないと言う事なら、仕事はやめる事」

とユキは言った。

マリは女優として端役でもいいから、話が来るようなら続けたいと思うのでユキと結婚しても良いというなら細々と続けて行きたいと貝原に伝えることにした。

次の日マリは無事卒業検定に合格して卒業証明書をもらった。

これで後は東京に帰って運転免許試験場での学科試験を受けられる。

ユキはその後まだ2日の休みが残っていたので、二人で1日だけ沖縄観光を楽しんだ。

ユキは沖縄に来るのは初めてだったのだ。

マリは仕事で来た事があるが、1泊で仕事を終えたら即東京に帰ったので初めてのようなものだ。

2人は、首里城やちょっとマイナーかもしれないが壺屋やちむん通りに行った。

沖縄独特の陶器にマリは興味があって、ぜひ見たいと言ったのだ。

やちむんとは沖縄の言葉で焼き物の事を指すらしい。

ごつい感じはするが独特の色合いで素朴な焼き物がマリは素敵だと思ったのだ。

1日たっぷり二人で観光を楽しんで、お土産もたくさん買って、ユキの最後の休みの日に東京に帰ってきた。

ユキのマンションは裕美のいた痕跡があるのでマリはやっぱりいやだと言った。

でもまりのマンションは事務所が借りている為そこにユキが移り住むわけにはいかない。

とにかく一日でも早く二人で住むマンションを買おうと言う事になった。

二人は帰った日の夜に婚姻届けを出しに行った。

もう後悔するのは沢山だ。

マリはユキが3年前に出張に出かける前の日二人でサインした婚姻届けを持っていたのだ。

ユキは感動してマリを強く抱きしめた。

「マリありがとう。ありがとう」

と何度も礼を言って涙ぐんでいた。