記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

国際通りが近いと言う事に気付いたのでぶらぶらしていると琉球ガラスの工房を見つけた。

そこでは吹きガラスの講座もやっていて好きな時に来ていいと言われたので早々吹きガラスでグラスを作る講座に申し込んだ。

教習所では集中コースでスケジュールを取ってもらい3回くらいの追加なら15日間で終えられるようにしてもらった。

案外教習所に通うのが楽しい。

何かを習う事も久しぶりだ。

学科はあまり楽しくないが車の運転の教習はとても楽しくて、今はもう実技の方が残っているだけだ。

後2日ほどすれば卒業検定になる。

実技教習では一度も落ちたことはない。

車庫入れも、縦列駐車も一発でできたのだ。

路上教習も楽しかった。

運転が好きなのだと知った。

東京に帰って運転試験場で合格したら車を買おうと思う。

休日に一人でドライブするのが楽しみだ。

きっとストレス発散になるだろう。

近場に1泊位の一人旅も可能だと思うと楽しみで仕方がない。

お一人様の暮らしも案外楽しめるかもしれない。

ユキのいない2年半で一人で行動することになれた。

一人でレストランに入って食事もできるようになった。

この2週間余りも充実して過ごしていた。

夜は学科の勉強をして好きな料理を作って気分転換をした。

吹きガラスのグラスが少しずつ様になってきて、使えるグラスが作れるようになった。

今日も、朝一で車に乗ってその後工房に行ってグラスを作った。

今日は今までで一番思うようにできたので嬉しくて、手の中のグラスをにこにこ眺めながらドアを開けた。

外に踏み出して少し歩くと

「マリ、俺の青い瞳のビーナス」

と低くてセクシーな声で愛おしそうに自分の名前を呼ぶ声にぴくっとして固まってしまった。