記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

その頃ユキは週刊誌の記事を食い入るように見ていた。

出先で昼食を食べるために入った昔風の喫茶店で何気なしに手に取った週刊誌を見て固まった。

“青い瞳のビーナス”御曹司と熱愛か!という文字が表紙にあったのだ。

思わず手に取って記事を読んだ。

相手はMグループの御曹司で競馬場で二人で仲良くパドックに佇む姿や馬主席で持ち馬が優勝したらしく喜んで抱き合っている二人の姿が写真に撮られていた。

その週刊誌はもうかなり前のもので、それ以上は何もわからなかった。

その御曹司とどうなったのかどうして二人で競馬場にいたのかも、書いてなかった。

ユキはMグループと言う事で馬と関連する会社を探していくと三崎グループというのに行き当たった。

そういえば少し前にマリがどこかの乗馬クラブのCMのモデルになっていてそのクラブに通い始めたという報告が上がっていた。

ユキは定期的にマリの動向を興信所を使って調べているのだ。

マリがどこで何をしているか心配で今度こそは遅れたくない。

手遅れになる前にマリを捕まえると決めているからだ。

しかしこんな記事が出ているのに何の報告もなかった。

使えない興信所だ。

他の所に変えた方が良いのかと思案しながら、ネットで三崎グループを検索してみた。

三崎グループの御曹司がYKコーポレーションの社長令嬢と婚約し両会社の合併が発表されたという記事が出ていた。

ユキはほっとした。

マリはまだ誰の物にもなっていないと安堵した。