次の日の朝ケンと顔を合わせることができずに部屋にこもっていると
「裕美、朝ご飯作っておいたから食べろよ。行ってくるな。夜は遅くなるからご飯はいらない」
そうドア越しに言って仕事に出かけて行った。東京に来てから半年以上経つ。
ケンとの生活は最初のころは東京が物珍しくて、ケンにどこに行ったとか何をしたとか、楽しそうに話すこともできた。
だがだんだんと人込みや都会の音や匂いが鼻について、外に出かけなくなっていったので、ケンに報告することもなくなった。
ケンより泰樹にラインして故郷の話をする方が多くなっていった。
それでも裕美はケンの事が諦められずにずるずると来てしまったのだ。
ケンは裕美に優しくて大切に思ってくれているのはよくわかるが、それは妹して家族としてなのだとこの半年余りでよくわかった。
母が言っていたようにケンを恋人の元に返してあげないといけないのだろう。
自分一人が子供のように駄々をこねているみたいで情けなくなってきた。
挙句の果てに昨日の夜ケンに体当たりしたものの、すっと躱わされてしまったのだ。
裕美はマリを超えることはできないのだと痛感した。
もう帰ろう。
自分には故郷の潮の匂いがする空気がないとダメなのだ。
泰樹にそっち帰ることにしたから家に風を入れておいてとラインした。
泰樹は帰る日が決まったら新幹線の駅まで迎えに行くから教えろよと返事をくれてその優しさにまた泣けた。
裕美はマリの所属する事務所に行く事にした。
泣きはらして腫れた目を冷やして、しっかり化粧でカバーして携帯を見ながら電車に乗って向かった。
突然の訪問でマリが居るかわからなかったので、手紙も書いて持ってきた。
事務所に着くと事務員の人がいてマリさんは、もう辞めてしまったと言った。
「ええっ,だって昨日テレビのドラマに出てましたよ」
というとその人はにこにこ笑って
「あれは2カ月くらい前に撮り終わっているドラマですよ」
と教えてくれた。
「裕美、朝ご飯作っておいたから食べろよ。行ってくるな。夜は遅くなるからご飯はいらない」
そうドア越しに言って仕事に出かけて行った。東京に来てから半年以上経つ。
ケンとの生活は最初のころは東京が物珍しくて、ケンにどこに行ったとか何をしたとか、楽しそうに話すこともできた。
だがだんだんと人込みや都会の音や匂いが鼻について、外に出かけなくなっていったので、ケンに報告することもなくなった。
ケンより泰樹にラインして故郷の話をする方が多くなっていった。
それでも裕美はケンの事が諦められずにずるずると来てしまったのだ。
ケンは裕美に優しくて大切に思ってくれているのはよくわかるが、それは妹して家族としてなのだとこの半年余りでよくわかった。
母が言っていたようにケンを恋人の元に返してあげないといけないのだろう。
自分一人が子供のように駄々をこねているみたいで情けなくなってきた。
挙句の果てに昨日の夜ケンに体当たりしたものの、すっと躱わされてしまったのだ。
裕美はマリを超えることはできないのだと痛感した。
もう帰ろう。
自分には故郷の潮の匂いがする空気がないとダメなのだ。
泰樹にそっち帰ることにしたから家に風を入れておいてとラインした。
泰樹は帰る日が決まったら新幹線の駅まで迎えに行くから教えろよと返事をくれてその優しさにまた泣けた。
裕美はマリの所属する事務所に行く事にした。
泣きはらして腫れた目を冷やして、しっかり化粧でカバーして携帯を見ながら電車に乗って向かった。
突然の訪問でマリが居るかわからなかったので、手紙も書いて持ってきた。
事務所に着くと事務員の人がいてマリさんは、もう辞めてしまったと言った。
「ええっ,だって昨日テレビのドラマに出てましたよ」
というとその人はにこにこ笑って
「あれは2カ月くらい前に撮り終わっているドラマですよ」
と教えてくれた。



