記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

ケンが選んだマンションは山手線の駅が近くケンの勤める法律事務所まで2駅でドアツードアで20分もかからないらしい。

駅もにぎやかなところで歩いて行けるところにスーパーもドラッグストアーもあるし、駅の周りにはレストランや居酒屋等食べ物屋がいっぱいある。

電車に乗れば大型のショッピングモールもすぐに行けるし渋谷や原宿、六本木など田舎でもよく名を聞くおしゃれな街にもすぐに行ける。

ケンは朝ご飯は一緒に食べるが夜はいつも遅くて仕事が忙しいようだ。

約2年のブランクを取り戻すのに必死で大変そうだ。

家に帰って裕美の作った遅い食事をとると自分の部屋でまた何か仕事をしている。

休みの日も事務所に出て行ったり、裕美にかまってやれなくてごめんと言ってくれる。

裕美は最初は珍しく色んな所に一人で出かけてそれなりに楽しんでいた。

でも今は人がいっぱいの電車には乗る気になれないし、デパートなどの人込みも苦手だと最近気づいた。

昨日は久しぶりに午後から休みが取れるというので、ケンがどこでも行きたいところに連れて行ってくれると言った。

でも裕美は何も思いつかず家でケンとゆっくりしたいと言った。

村では夕ご飯は必ず3人で食べていたのだ。

今は早く帰れる日には二人で食べれるが、たいてい裕美は一人で食べている。

そしてケンが帰って来て食べるのを見ているというのが定番になりつつある。

たまには二人でゆっくりご飯を食べてソファーに並んで座ってテレビでも見たいと思ったのだ。

ケンは分かったと言ってランチは駅前のレストランで食べようと言ってくれた。

駅で待ち合わせしてケンとおしゃれなイタリアンのレストランでお昼を食べてスーパーで買い物をして帰ってきた。

夜はもうお鍋が美味しい時期なので水炊きにして、仕上げにうどんを入れてお腹いっぱい食べた。

でも話すことがあまりない。

ケンの仕事の話は守秘義務とかであまりできないし、村にいた時みたいにここには裕美の知り合いもいないので、そんな話もできない。

ただ、泰樹は元気にやっているかなあとか漁師のおっちゃん達は今はぶりが取れる時期なので頑張っているだろうとかとかそんな話しかできずにすぐに種切れになる。

食事の後二人でソファーに座ってテレビを付けると、ドラマをやっていた。