マリの連絡先は聞かずスマートに名刺を渡すと、デザートが出されてきた。
デザートを食べ終わるころに乗馬クラブのブラックの会員カードが渡された。
写真もちゃんとついていた。さっき撮ったどれかの写真を使ったようだ。
どこまでも手際が良くてスマートな御曹司だなあと断るすべもなくマリはそのカードを受け取る羽目になった。
後で貝原にそういうと彼は知っていたようで、この話も御曹司たっての要望だったらしい。
会員カードには本名の西城マリと書いてあったのだ。
ユキが帰ってこなくなって1年が過ぎた。
モデルという職業を選択したことでマリの周囲の環境は大きく変わっていった。
仕事の関係で色んな人と話をする機会があるが、心を許したことは無かった。
でも三崎とは友人になれる気がした。穏やかで誠実そうな彼と話していると心がないだ。
スポンサーの食事会に連れ出されてファンだからと言う事で知らない人を紹介されたり、個人的に誘われたりすることも多い。
そういう事が苦手でうまくできないマリをいつも貝原がサポートしてくれて、上手に躱してくれるのだ。
なのに三崎の時にはまるで積極的に動いているようで何か思惑があるのかわからないが、貝原を信用しているマリは、貝原が三崎なら安心だと思っているのかもしれないと深くは突っ込まないでいた。
そして、これだけ顔を世間にさらしてもユキを見つけることはできなかった。
ユキがマリを捨てることは考えられなかった。
何か理由があるはずなのだ。
マリはユキが死んでいるとはかけらも思ってはいなかった。
もしユキがこの世にいないならマリには分かるはずだから…
何か辛い目に合っていたりどこかに閉じ込められていたりしていない事を祈るばかりだった。
この頃になると一法律事務所から捜査にはこれ以上お金をかけられないという連絡が来た。
興信所の費用は半分まりが負担していたのだ。
マリは自分でお金は出すので興信所には引き続き捜査をお願いしてもらった。
伊藤先生はマリがモデルをしている理由がわかっていたので、時々連絡をくれてマリの事を心配してくれた。
”青い瞳のビーナス“という名前も売れている。でもユキは見つからない。
ユキがいなくなってから1年半が過ぎようとしていた。
マリは二人の暮らしたマンションを離れようとはしなかった。
貝原にもっとセキュリテイの良いマンションに住むように再三言われても、ここから動くことができなかった。
マリの時間はあの日ユキが出張に行くのを見送ったあの朝で止まっていた。
デザートを食べ終わるころに乗馬クラブのブラックの会員カードが渡された。
写真もちゃんとついていた。さっき撮ったどれかの写真を使ったようだ。
どこまでも手際が良くてスマートな御曹司だなあと断るすべもなくマリはそのカードを受け取る羽目になった。
後で貝原にそういうと彼は知っていたようで、この話も御曹司たっての要望だったらしい。
会員カードには本名の西城マリと書いてあったのだ。
ユキが帰ってこなくなって1年が過ぎた。
モデルという職業を選択したことでマリの周囲の環境は大きく変わっていった。
仕事の関係で色んな人と話をする機会があるが、心を許したことは無かった。
でも三崎とは友人になれる気がした。穏やかで誠実そうな彼と話していると心がないだ。
スポンサーの食事会に連れ出されてファンだからと言う事で知らない人を紹介されたり、個人的に誘われたりすることも多い。
そういう事が苦手でうまくできないマリをいつも貝原がサポートしてくれて、上手に躱してくれるのだ。
なのに三崎の時にはまるで積極的に動いているようで何か思惑があるのかわからないが、貝原を信用しているマリは、貝原が三崎なら安心だと思っているのかもしれないと深くは突っ込まないでいた。
そして、これだけ顔を世間にさらしてもユキを見つけることはできなかった。
ユキがマリを捨てることは考えられなかった。
何か理由があるはずなのだ。
マリはユキが死んでいるとはかけらも思ってはいなかった。
もしユキがこの世にいないならマリには分かるはずだから…
何か辛い目に合っていたりどこかに閉じ込められていたりしていない事を祈るばかりだった。
この頃になると一法律事務所から捜査にはこれ以上お金をかけられないという連絡が来た。
興信所の費用は半分まりが負担していたのだ。
マリは自分でお金は出すので興信所には引き続き捜査をお願いしてもらった。
伊藤先生はマリがモデルをしている理由がわかっていたので、時々連絡をくれてマリの事を心配してくれた。
”青い瞳のビーナス“という名前も売れている。でもユキは見つからない。
ユキがいなくなってから1年半が過ぎようとしていた。
マリは二人の暮らしたマンションを離れようとはしなかった。
貝原にもっとセキュリテイの良いマンションに住むように再三言われても、ここから動くことができなかった。
マリの時間はあの日ユキが出張に行くのを見送ったあの朝で止まっていた。



