記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

今日は乗馬クラブのCMのポスター撮りの為に、東京近郊の乗馬クラブに来ている。

このクラブは全国に展開しているそうで首都圏には5カ所もある。

全国では20カ所になるそうだ。

マリは初めて馬を間近で見たのだが、優しい目に綺麗なつやのある毛並みに脚についた筋肉の美しさに見とれていた。

スタッフの男性に

「ユキさん馬は初めてですか?」

と聞かれて

「はい、こんなに優しい目をしているんですね。姿も美しくて見とれてしまいました」

「そうなんです、こんなに優しくて美しい生き物は他にはいないと思います」

男性があまりにきっぱりというので

マリは目を丸くして声をあげて笑ってしまった。

びっくりしたのか馬がピクッとしてマリに顔を寄せた。

マリは嬉しくて、

「ごめんね。大きな声を上げたからびっくりしたよね」

そういって馬の鼻を撫でた。

「ユキさんすごいですね。初めてとは思えないですよ。全然怖くなさそうだ」

「こんなに優しい目をしたこの子が怖いわけないわ」

そういって優しく微笑んだ。

スタッフの男性はちょっと息をのんで、顔を赤らめた。

「後で馬上のシーンも撮ると言ってたので、その後少し乗ってみますか?」

「えっ、いいんですか?ぜひ乗ってみたいです。乗せてもらってもいいかな?」

マリは馬に顔を寄せて囁いた。

馬は”いいよ”と言うようにまたマリに顔を寄せてきた。

馬は黒で、手入れが行き届いているのだろう毛並みが綺麗で輝いていた。

顔の真ん中にひし形の白い模様があってきりっとした印象のハンサムな馬だ。

さすが写真撮影に連れてこられるだけあって容姿が整っている。