記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

料理は施設で順番に料理当番があったので二人とも一通りのことはできる。

でも、施設の料理はシチュー、カレー、野菜炒め、時々買って来たコロッケが出るくらいだった。

マリはレストランのウエイトレスをしながら、まかないで出される料理の作り方をシェフに教わるようになった。

今では肉じゃがもチーズいりハンバーグやチャーハンもパラパラに作れるようになった。

オムライスも得意だ。ソースが色々で毎回楽しみなのだ。

マリは今ではレシピ本を見ればほとんどの物は作れるようになった。

スイーツも楽しんで作っている。クッキーはよく焼いてくれる。

一緒に住み始めるまでは時々このマンションに来て掃除をしたり料理を作ってくれたりしていた。

ある日、給料が出たら中古のミシンを買っていいかと聞いてきたので、マリのお金なんだから好きな物を買っていいんだというと、でもふたりのお金だもんと言って口をとがらせていたマリはどこまでも可愛すぎる。

ミシンを買ってマリはマンションのカーテンやクッションカバーや不揃いだったダイニングチェアーをすっぽり被せるカバーまで作った。

今ではこのマンションはマリの手作りの物でセンス良く飾られていて新婚さんの住む部屋の様になっている。

その内、俺の開襟シャツや自分の服まで楽しんで作るようになっていった。

そんな風にマリはユキとの生活を楽しんでいる。それはユキも嬉しい限りだ。

ユキの夢を応援してユキが弁護士になるのがマリの夢でもあるのだと可愛い事を言ってくれる。

マリは控えめで直ぐに自分さえ我慢すればいいと思ってしまう性格なので、いつも嫌な事を押し付けられている。

今のレストランでもきっとそんな目に合っているのだと思うのだが、マリは仕事は楽しいのだと言ってユキの心配し過ぎだと言って笑っている。