バド×ハピ~きみのことなんか好きじゃないし!~

ふふって声を出して陽向が笑った。
それを見てわたしもふふって、風に揺れる髪の毛を耳にかけながら。

なんだか恥ずかしくて、ちょっとだけ下を向きたくなったけど…
もったいないか、せっかく陽向がわたしに笑いかけてくれてるんだもん。

もっと早く気付けばよかった、最初からこうしていれば…


今も陽向とペアだったのかな?

陽向と一緒にバドミントンができたのかな、そんなことを思っても遅いのに。


それだけは今も、さみしくてー…


「あ、ひなひなじゃん」

誰かが指をさしたから陽向と一緒に振り向いちゃった。その声に聞き覚えがあったから振り向いちゃったんだけど。

「女の格好してねーから一瞬わかんなかったわ」

「安藤くん!加藤くんはスカートがお好きなだけで女の子の格好をしてるわけではないと思います!」

…へぇ、陽向ってスカートが好きだったんだ。あれは女装じゃなくてスカートが好きなだけだったんだ。

「別に好きが理由じゃねーよ」

あ、三井さん違うみたい!陽向がくいっと眉間にしわを寄せてちょっと不機嫌そう!

相変わらず何でも口にしちゃう安藤くんとフォローがフォローになってない三井さんがわたしたちの元へやって来た。

あんみつペアは今日も一緒らしい、そりゃペアだもんいつだって一緒…

「ペア解消したひなひなは大したことねぇな」