サッ!とわかりやすく陽向から空を見上げたから目を見開いた陽向が大きな声を出した。響くものがない外でも陽向の声はよく聞こえる。
「なんでそらしたの!?」
「あの…」
「あ、嫌だった!?目合わせたのが嫌だった!?」
「ちがっ」
「ごめんっ!!!」
早口でわーっと止まらない陽向はいつもと変わらない、と思う。
いつも大きな声で元気いっぱいでそれが陽向なんだけど今日はちょっと違ったから、それが全然落ち着かなくて見られなくていつもみたいに話せなくて…っ
「だって今日は男の子なんだもん!」
ぎゅっと目をつぶったまま叫んじゃった。わたしの声もまぁ大きいなって思った。
「え…?僕、いつも男の子だよ??」
「そ、そうなんだけど!それはそうなんだけど…っ」
もうすぐ大会が始まる、だからジャージの下はユニフォームを着てる。動きやすいシャツに、下はひらっとした…
「スカートじゃないじゃん!」
ついでに言うとヅラもかぶってない、陽向であって陽向じゃない。
普通に男の子だから、男の子の陽向だから。
「あー…それはだって今日は“ひな”のペアじゃないし」
陽向が風に揺れる髪の毛をかき上げる、ただそれだけなのにドキッとしちゃった。男の子の陽向は慣れなくて。
「嫌だった?」
「え…?」
もう一度、陽向と目を合わせた。柔らかい瞳でわたしのことを見てる陽向と。
「僕のこと、…嫌?」
ドクン、ドクン、って脈を打つ。
でもね、これはどうしようって心臓が困ってるわけじゃないと思うの。
それはわたしにもわかるよ、自分の気持ちぐらいわかるからー…
「…嫌じゃない」
真っ直ぐ見つめ返して、もうそらさない。
「陽向のことは嫌じゃない」
「なんでそらしたの!?」
「あの…」
「あ、嫌だった!?目合わせたのが嫌だった!?」
「ちがっ」
「ごめんっ!!!」
早口でわーっと止まらない陽向はいつもと変わらない、と思う。
いつも大きな声で元気いっぱいでそれが陽向なんだけど今日はちょっと違ったから、それが全然落ち着かなくて見られなくていつもみたいに話せなくて…っ
「だって今日は男の子なんだもん!」
ぎゅっと目をつぶったまま叫んじゃった。わたしの声もまぁ大きいなって思った。
「え…?僕、いつも男の子だよ??」
「そ、そうなんだけど!それはそうなんだけど…っ」
もうすぐ大会が始まる、だからジャージの下はユニフォームを着てる。動きやすいシャツに、下はひらっとした…
「スカートじゃないじゃん!」
ついでに言うとヅラもかぶってない、陽向であって陽向じゃない。
普通に男の子だから、男の子の陽向だから。
「あー…それはだって今日は“ひな”のペアじゃないし」
陽向が風に揺れる髪の毛をかき上げる、ただそれだけなのにドキッとしちゃった。男の子の陽向は慣れなくて。
「嫌だった?」
「え…?」
もう一度、陽向と目を合わせた。柔らかい瞳でわたしのことを見てる陽向と。
「僕のこと、…嫌?」
ドクン、ドクン、って脈を打つ。
でもね、これはどうしようって心臓が困ってるわけじゃないと思うの。
それはわたしにもわかるよ、自分の気持ちぐらいわかるからー…
「…嫌じゃない」
真っ直ぐ見つめ返して、もうそらさない。
「陽向のことは嫌じゃない」



