バド×ハピ~きみのことなんか好きじゃないし!~

「やっぱあんみつ強ぇな~!」

「……。」

強いって感じる間もなかったけど、それぐらいあっという間に終わっちゃったから。

体育館の隅っこでちょこんっと体育座りをして反省会、をしたいけど何を反省すればいいのかもわかんない。

なんだろう、何がダメだったんだろう?
もはや何がってことでもない気もするけど…

「ひなちゃんって今日暇?」

水筒のお茶を飲もうとして手が止まっちゃった、そんなこと聞かれると思ってなくて。

「暇だったら遊ばない?あ、駅のゲーセンに新しいUFOキャッチャー入ったんだよ!」

「えー…」

「俺得意だから好きなの取ってあげる!」

「あ、あの~…」

今、その話かなぁ?
すっごい差つけられてあんみつペアに負けたんだよ、もっと他にする話あるんじゃないかなぁ。

「せっかくペアになったんだからもっと仲良くなりたくね?」

……。

仲良くなったらバドミントンがうまくいくの?

湊くんと仲良くなれたら、もっといいペアに…


でも陽向の時は、そんなことしなくてもできてたのに。


「ねぇ湊くん、その前に話さない!?」

心臓が震えてた、自分から男の子と視線を合わせるのはやっぱり苦手だから。

でもせっかくだから、わたしだって一緒にバドミントンがしたいから。


バドミントンの話をー…!


「いいよ、話そ!」

ひょいっと湊くんが近付いた、わたしの隣にピタッと座って。
体が触れるか触れないか、そんな距離感で。

え、待って近くない?近すぎない?

わざわざ近付かなくても別に…

「何の話する~?ひなちゃんってアニメ見る?俺はバトル系が好きなんだけど」

「あ、あのっ!アニメじゃなくてバド、バドミントンの話が…っ」

もっとポジションとか声かけとか、そうゆうのを話したくて思い切って話してみたつもりだったのに。

くすっと笑った湊くんがスッと手を伸ばして、わたしの手を握るー…

「ひなちゃんって結構かわいいよね!」

「…は?」

耳に湊くんの息がかかる、生暖かくてゾッとするような…

はぁぁぁっ!?