ライバルの君が番になるとき。

「あっ・・・・・・」

しまったというような顔をした古屋。

「きっっっっっっしょ・・・・・・」

私はそう言い、シャトルランスタートのラインに立った。

私の隣に立った子がなにか言っているけど、私は「うん、うん」としか言えなかった。

大好き・・・・・・。

別に意識してるわけじゃない。

きっと古屋からすれば男子同士のじゃれ合いで言ってたからかもしれない。

どっちにしても本心じゃない・・・・・・はず。

はず、なのに・・・・・・。

さっきから心臓バクバクで足が固まってる。

ヤバい・・・・・・なんで・・・・・・。

私は両手で耳元を覆った。

冬場のカイロみたいな熱さの耳は、真っ赤なのだろうか。

周りのみんなはなぜか私を見てぽわぽわした雰囲気を漂わせていた。

「『が』『ん』『ば』『れ』」

口パクで古屋は言った。

口パクなのに私はどうしてかそれをみて息を呑んだ。

なんで・・・・・・違うこと言ってるかもしれないじゃん・・・・・・。