響け!祝福のミュージカル

ダミアンが神父に笑いかける。身長が男性の中では低い方に入る神父は、ダミアンではなくハリエットを真っ直ぐに見つめ、口を開いた。

「ハリエット。あなたは運命を受け入れ、この王子と結婚することを誓いますか?それとも運命を壊し、愛する人と生きることを選びますか?」

普通の婚約式では聞かない誓いの言葉に、ダミアンは首を傾げる。ハリエットは目を見開いていた。神父が笑い、顔に手をかける。ビリビリと音を立てて顔が剥がれていった。そのマスクの下にあった顔を見て、ハリエットが目を見開く。

「マーガレットさん!」

「うふふ。サプライズ大成功ね!」

神父の格好をしたマーガレットは嬉しそうに笑った。ダミアンがハリエットを抱き寄せ、「侵入者だ!!」と叫ぶ。すぐに部屋に屈強な衛兵たちが駆け付け、剣先をマーガレットに向けた。

「動くな!!」

「大人しくしろ!!」

剣先を向けられたマーガレットは怯えた様子は見せなかった。ハリエットは「マーガレットさん!」と彼女を見守る。マーガレットは不敵な笑みを浮かべた。