翌日。今日は学校が休みで、私は朝散歩に来ていた。
ふふっ、やっぱりいい景色だなぁ……!
お友達といるのも楽しいけど、1人でこういう風に歩くのも落ち着く。
家に帰ろうと思って、足を向けた時。
「……華恋?」
聞いたことのある声が聞こえて、振り返る。
あっ……!
「煌くんっ……!」
黒のTシャツにジーンズを合わせたシンプルな格好をしている。
煌くんが着るとよく似合うなぁ……。
「びっくりした。この時間に何してんの」
じっと見つめられ、目がバチッと合った。
「散歩してたの。この近くに家があるから」
そう言うと、煌くんは小さく笑った。
煌くんは何をしてたんだろう……?
気になったけど、言うつもりはないみたいだから聞かないでおこう。
「じゃあまた」
「うん!」
煌くんと別れ、家の近くを歩いていると見慣れた人の姿が。
「海くんっ……!」
思わず呼ぶと海くんはバッと振り向いた。
「華恋!何してたの?」
笑顔で言う海くんにあははと苦笑いが漏れる。
こ、煌くんと同じこと聞いてるっ……。
「散歩だよ!家の近くなの」
笑顔で答えると、海くんも笑顔を向けてくれた。
ふふっ、やっぱり海くんと話してると落ち着くなぁ……。
「そうなんだ。ふっ、なんか華恋らしい」
っ――!
満面の笑みを向けられ、顔がぼぼっと赤くなる。
か、海くんの笑顔は破壊力がすごい……!
ファンの子とか倒れちゃうんじゃないかな……!
「ふふっ、華恋可愛い。またね」
「へっ……?」
サラリととんでもない発言を残して、海くんは去っていった。
か、可愛いって……。
顔がさらに赤くなるのを感じて、私は家に帰った。
