恋は身近なところに 〜モテ男子の一途な溺愛〜



華恋が猫カフェに行ってみたいということを知り、口実をつけて2人で猫カフェに来ていた。


まさか必死で探しまくったなんて言えないけどな。


華恋はずっとはしゃいでいて、常ににこにこしている。


「見て海くん、この子とっても可愛い……!」


「確かに可愛いね」


俺の返事に華恋はご満悦みたいだ。


「みんなすごい可愛いなぁ……!」



笑顔でそういう華恋に俺も頬が緩む。

俺にとっては、華恋のほうが何倍も可愛いけど……。


流石に気持ち悪いからそんなことは言わないけど、猫よりも華恋の方が可愛いのは事実だと思う。


猫と戯れている華恋をじっと観察する。


艶のある金色の髪の毛に透き通る水色の瞳。

本人は気にしてるみたいだけど、なんでかは全くわからない。


俺が見た中では間違いなく一番美人だ。


「海くん?どうしたの?」

俺の視線に気付いたのか、華恋が不思議そうに首を傾げた。


その破壊力に一瞬心臓が飛び出るかと思った。


――っ……!危なかった……!本当に華恋の破壊力は恐ろしいな……。

本人は自覚してないみたいだけど。


「あ!海くんも猫触る?とっても可愛いよ!」

俺の視線を勘違いしたのか、華恋がそんなことを聞いてきた。


正面から笑顔を向けられて、頬が火照る。

本当に……華恋の笑顔にはいつまでも慣れないかもな……。


平静を装って、近くにいる猫を撫でる。

「ね?可愛いでしょう?」


にこにこしながら聞いてくる華恋に、冗談抜きで意識が飛ぶかと思った。


――っ!これは、本当に人命に関わる……。


校内でこんな笑顔を見たら、死人が出るんじゃないかな……。


真剣にそう思った。


「うん、可愛いね」


華恋の方が何倍も可愛い。と言いそうになったけど、気持ちを静めてそういった。


「ふふっ、だよね……!」


本当に華恋は……。


「――可愛い」


「え?」

やば、声に出てたのかな……。

無意識に可愛いって言ってるとかヤバすぎるよ俺……。


「あ、猫ちゃんのことだよね!分かるっとっても可愛いもん……!」


よかった、華恋が天然で……。



多分華恋は俺の気持ちなんて1ミリも気づいてないと思うけど……これからもっと信頼を重ねていこう。


可愛い華恋を見ながら、俺は笑みをこぼした。




絶対、―――俺のものにしてみせる。