そして、500キロ離れたキミと手を繋ぐ

 連絡端末が震えたのに気づいて目を開けた。

『すごかったよー!』
『ありがとう』

 目を閉じたまま無我夢中で歌っていたらいつの間にかイベントエリアから転送されていたらしく、きていた友達からのメッセージに感謝を返す。

 さて。

「「お疲れ様」」

 目線を合わせて笑い合う。

「りっくんってほんとすごいねー。あんな1人だけ強かったら飽きたりしないの?」
「一時期飽きてたけどもう飽きないかな」

 もう飽きない?もしかして。

「飽きてないなら簡単にいなくなったりしないよね、よかった」
「モモと遊ぶことより楽しいことなんてないよ」
「え、私も!」

 もしかしては当たっていた。
 お互いに一緒に過ごす時間が一番楽しかったなんて、最高だ。

「あ、結果でた。俺たち1位だ」
「ほんと? その画面私にも見せて……ほんとだ!」
「妥当な結果だけどモモと取れたのは嬉しいな」

 ……この先、どうなるかは全くわからないけれど、今すぐまた疎遠になることはないだろうと思った。
 というか、させない。