そんなことを思っている間に、巨人を包んでいた光が巨人ごとゆっくり消滅。
耳の中で、討伐完了を示す小さなファンファーレが鳴って。
「すげー! さっすがリックさん!」
「いくら【超越者】でも、あそこから最後の攻撃に対応できるって……」
「隣にいるのってもしかして【桃色の歌姫】か?」
「歌声、最高でしたっ! ずっと生で聴いてみたかったんですっ」
さらに、足元にいたプレイヤーたちが駆け寄ってきて、囲まれてしまっていた。
再会に浸っている時間はどうやらなさそうだった。
……ってか知らないワードがいくつか聞こえてきたけど何?
というか私は、ここまでたくさんの、プレイヤーに、囲まれることに、慣れてな……。
「はーいストップ」
身長の高くない私が圧にやられかけながら周りのプレイヤーを見上げていると、上からりっくんの声がした。私に話すときより、冷たくて低い声だ。
「勝ってワイワイ盛り上がりたいのはわかりますがちょっとだけ離れてください。俺だけならまだしも、不慣れなモモをそうやって囲んで困らせるのは認めません」
「「あっ……」」
少し離れてくれる。
りっくんのおかげで助かった。今日だけで3回も助けられている。
「んじゃ、改めて。まあ色々ありましたけど、討伐お疲れ様でした」
りっくんがそう言うと、反射的に私を含めたみんなの口が動いた。
「お疲れ様でしたー」
「ありがとうございました」
「おつです」
言うタイミングや言い方はバラバラだけど、みんな伝えたい気持ちは一緒だった。
目的の一致した見知らぬプレイヤーが集まって、目的を達成したら、別れる前に「お疲れ様」や「ありがとう」。
それは楽しくオンラインゲームを遊ぶための基本のキだと思う。
さっきまでの臨戦態勢は終わり、みんな安堵したような笑みを浮かべていた。
耳の中で、討伐完了を示す小さなファンファーレが鳴って。
「すげー! さっすがリックさん!」
「いくら【超越者】でも、あそこから最後の攻撃に対応できるって……」
「隣にいるのってもしかして【桃色の歌姫】か?」
「歌声、最高でしたっ! ずっと生で聴いてみたかったんですっ」
さらに、足元にいたプレイヤーたちが駆け寄ってきて、囲まれてしまっていた。
再会に浸っている時間はどうやらなさそうだった。
……ってか知らないワードがいくつか聞こえてきたけど何?
というか私は、ここまでたくさんの、プレイヤーに、囲まれることに、慣れてな……。
「はーいストップ」
身長の高くない私が圧にやられかけながら周りのプレイヤーを見上げていると、上からりっくんの声がした。私に話すときより、冷たくて低い声だ。
「勝ってワイワイ盛り上がりたいのはわかりますがちょっとだけ離れてください。俺だけならまだしも、不慣れなモモをそうやって囲んで困らせるのは認めません」
「「あっ……」」
少し離れてくれる。
りっくんのおかげで助かった。今日だけで3回も助けられている。
「んじゃ、改めて。まあ色々ありましたけど、討伐お疲れ様でした」
りっくんがそう言うと、反射的に私を含めたみんなの口が動いた。
「お疲れ様でしたー」
「ありがとうございました」
「おつです」
言うタイミングや言い方はバラバラだけど、みんな伝えたい気持ちは一緒だった。
目的の一致した見知らぬプレイヤーが集まって、目的を達成したら、別れる前に「お疲れ様」や「ありがとう」。
それは楽しくオンラインゲームを遊ぶための基本のキだと思う。
さっきまでの臨戦態勢は終わり、みんな安堵したような笑みを浮かべていた。



