金曜日。
帰りの会。
「――では、一週間お疲れ様でした。号令お願いします」
先生がそう言うと、一気にみんなが腰を浮かせた。
同時に、私は意識して息を吸う。
「起立!」
私の声が教室に響き渡る。
号令をかけるのは、学級委員である私、桃井鳴海の役目だった。
みんなガタガタと音を立てながら、椅子を動かして立ち上がる。
ガタガタ音がだいたい止んだのを確認して、私は再び口を開いた。
「気をつけ、礼!」
『さようなら』
みんなの声がハモって。
言い終わった瞬間、一気に教室が再び騒がしくなる。
たぶん、みんな思っていることは同じ。
――やっと放課後だ!
あと、掃除当番じゃない人は「やったー帰れる!」とも思っている。
私も今日は当番じゃないし、さっさと帰ろう。
サボり常連男子が先生にロックオンされて逃げられなくなっているところを横目に見ながら、なるべく早足で教室を出て行く。
学級委員とはいえ、どうしても帰りたい日に自主的に掃除を手伝うほど私はお人よしじゃない。ごめんなさい。
そう。
私は今日、どうしても帰りたい理由があった。
帰りの会。
「――では、一週間お疲れ様でした。号令お願いします」
先生がそう言うと、一気にみんなが腰を浮かせた。
同時に、私は意識して息を吸う。
「起立!」
私の声が教室に響き渡る。
号令をかけるのは、学級委員である私、桃井鳴海の役目だった。
みんなガタガタと音を立てながら、椅子を動かして立ち上がる。
ガタガタ音がだいたい止んだのを確認して、私は再び口を開いた。
「気をつけ、礼!」
『さようなら』
みんなの声がハモって。
言い終わった瞬間、一気に教室が再び騒がしくなる。
たぶん、みんな思っていることは同じ。
――やっと放課後だ!
あと、掃除当番じゃない人は「やったー帰れる!」とも思っている。
私も今日は当番じゃないし、さっさと帰ろう。
サボり常連男子が先生にロックオンされて逃げられなくなっているところを横目に見ながら、なるべく早足で教室を出て行く。
学級委員とはいえ、どうしても帰りたい日に自主的に掃除を手伝うほど私はお人よしじゃない。ごめんなさい。
そう。
私は今日、どうしても帰りたい理由があった。



