DEAR.-中学生編-


2人きりになって、玲央は肩に顎を乗せてきた。


「ねえ、何であの2人と仲良くなってんの」

「玲央のツテだよ?」

「まだ付き合ってないけど…恋羽は俺のだよ?」

「…ヤキモチ?」

「ん?…男には気を付けて」


上手く誤魔化された。


プリントの概要を確認していると、外から雨音が聞こえてきた。


「うわー、傘無いよ」

「止むの待ちなよ」

「うん」


なんて言っていると、ピシャーン!と雷が落ちる。


「ひゃー!」

「おっ」


思わず玲央に抱きつく。

私は雷が苦手だ。

小さい頃の、近くでの大きな雷での停電がトラウマ。


「大丈夫大丈夫、俺がいるよ」


と頭を撫でてきた。

少し安心していたら、今度は近くでドカンと落ちて、一瞬電気が消えた。

すぐに明るくなったけど。

病院用の停電時のバッテリーに切り替わったんだろう。


「2人とも大丈夫?」

「あ、はい」


私のか細い声の、はい、はどれだけ信憑性が無いだろうか。


「恋羽のこと泊まらせてもいいですか」

「ベッドの空きないですよ」

「一緒に寝れるくらいには、ベッドゆとりありますし」

「ああ…うーん」

「恋羽、雷苦手だから、このまま帰したくなくて」

「内密にね」


あんまりよろしくないんだろうな。