DEAR.-中学生編-


「ん…」


声がした気がした。

あと、私の掌に僅かな動きを感じた。


「どうしたの?恋…羽」

「玲央!玲央!」

「なんでそんな喜んでるの?」

「術後4日も眠ってたから…」

「そんな眠ってたんだ」


横を軽く向いた玲央は、


「何?これ」

「クラスの人達が作った千羽鶴。すごいよね」

「これのおかげ、かな?」


玲央は笑った。

ノック音が聞こえた。


「独り言かと思ったら!玲央…!」


母は玲央に慌てて駆け寄って抱き締めた。


「母さん、心配かけてごめん」

「目が醒めて良かった、本当っに…!」


私のキャラがこうドライじゃなかったら、抱きつけたのに。


「藤村さん呼んでくる」


いつもの看護師さんを呼びに行く。

ナースステーションに行くと、藤村さんを見つける。


「どうかされました?」

「玲央が目を醒ましました」

「そうなんですね!先生呼んですぐ行きます!」


なんか色々あって、先生と藤村さんと、母は出て行った。

急な2人きり。


「目が醒めたご褒美頂戴」

「なに」

「こっち、近付いて」