思ったことを言っただけなのに。
それに、赤くなってるはんちゃんもかわいいし。
照れると俯く癖、ずっと変わってない。
「もう!ナポリタン作るので、先輩はソファで待っててください!」
「なんか手伝うよ?」
「料理作るの好きだし、待っててください!……でも、ムンと遊んでくれると嬉しいかも、です」
「わかった」
はんちゃんの腕から抜け出して、再びキャットタワーに上っているムンのところへ。
手を差し出すとさっと逃げられる。ねこに懐いてもらうのって、案外難しいのかも。
それからもおもちゃを使ったりと試行錯誤していると───
「先輩、なんかかわいいですね」
「え、俺?」
「ムンと遊んでるの見てたら、なんかそう思っちゃって」
「……かわいいか」
かわいいも別に嫌ではないんだけどさ、彼氏としてはかっこいいって言って欲しいわけ。
かわいいのは俺じゃなくていいし。
「先輩、あと少しでできそうなんですけど、お皿取ってくれませんか?」
「いいよ。どこ?」
「そこの食器棚です。すみません。今、手が離せなくて」
料理を作ってもらってるこっちは謝られる必要ないんだけどな。
はんちゃんが料理してるのを後ろからみて、ふと思った。
「将来、一緒に住んだらこんな感じかな」
「……そうかも、ですね」



