「ナポリタン作りましょっか?」
「いいね。おいしそうだし」
「それなら家にある材料でできるし、時間もかかりすぎないです」
「じゃあそうしよ」
料理するの好きなのかな。心なしかワクワクしてる気がする。
俺は料理はあんまできないけど。簡単なのなら少しできるくらい。
「じゃあどうぞ!」
「お邪魔します」
笑顔で扉を開けるはんちゃん。
警戒心なんて微塵も感じない。こっちが不安になってくるレベルで。
はんちゃんの家……。清潔感と生活感がちょうどマッチしてて、なんかおしゃれな感じもある。
「ふふっ」
「ん?どうしたの?」
「いや、なんかいいな〜って思って。先輩が家にいるの」
「っ」
そんな無邪気な笑顔でさらっとそういうこと言われるとさ、なんか。ね?
いいんだけどよくないよ、それは……
「こっちがリビングで、あっちがキッチンです」
「あのねこちゃんがムン?」
「あっ、はい!かわいいですよね!」
キャットタワーにいたムンを抱っこしてこっちに寄ってくるはんちゃん。
正直、ムンが羨ましい。
「ムンもかわいいけど、はんちゃんもかわいいよ」
「っ、そういうの心臓に悪いです……」
「うん、知ってるよ?」
「先輩のバカぁ」



