はんちゃんが思ってる以上に、俺のなかのはんちゃんの存在は大きい。
これから長い時間をかけて、教えていってあげる。
「夜ご飯あるだろうし時間どうす───」
「夜ご飯一緒に食べたいです!」
「家でお母さんが作って待ってたりしないの?」
「今日は母も父もいないので」
今日はって言ったところを見ると、いつもは家族で食べてるんだろうな。
家族とにこにこ話してるはんちゃんが想像できる。
「なので、その……。よければ何か作りますよ」
「えっ、いいの?」
「はい。料理はちょっと得意なので」
はんちゃんの手料理が食べられるとか、嬉しすぎ。顔緩みそう。
料理が得意ってちょっと誇らしそうなのもかわいいし。
でも……もしかして、はんちゃん家?
「はんちゃん家でってこと?」
「え?はい」
なんでそれを聞いてくるのかわかんないっていう顔。
警戒心無さすぎない?
彼氏と家で2人きりって状況になるのわかってないよね。
「あっ、初めてですね。先輩が家に来るの。逆はあったけど」
「そうだね…」
「何作って欲しいですか?あんまり時間かかるのは無理ですけど───」
楽しそうに話し始めてるけど、俺は若干上の空。
まあ確かに、俺の家で2人きりになる状況はあったけどさ。はんちゃんの家だとなんか緊張するんだけど。



