好きです、先輩。別れてください 〜番外編〜



楓茉(ふうま)さん、今日の撮影終了です!」


「了解です。このあとは───」


「はい!今日はもう予定ないので、帰宅で大丈夫です。車出しましょうか?」


「いや、電車使うので大丈夫ですよ」




撮影の間に、細かい仕事を終わらせたり、次の台本を覚えたりは済ませておいた。


ミスしてあとで時間を取られるなんてことはしたくないのできちんと丁寧に。



あとあと仕事が残って、プライベート時間を減らすなんてことはしたくない。


いや───ひとりきりならいいんだけど。




「お疲れ様です」


「あっ、お疲れ様で〜す。明日もよろしくお願いします」


「こちらこそ」




近くにいた、共演者やスタッフへの挨拶を忘れずに現場を出る。


身バレ防止も忘れずに。


信号で止まったタイミングでスマホを取り出し、撮影中にて溜まっていた通知を確認しておく。




《今日は仁那(にな)と髪型アレンジしてみました!》




誰かに撮ってもらったであろう、はんちゃんと仁那って子のツーショもセットで送られてきていた。


編み込みで、リボンの使い方も上手。


正直、すごくかわいい。似合ってる。こんなこと、他の子には思わないけど。




《すごく似合ってるよ》


《俺も見たかった》