もう誰も信じないって決めたのに

「ねぇ、圭、なにかの冗談だよね……?」

私と圭は手紙のやり取りをしていた。“していた”というのは、最近、スマホでのメールのやり取りになったからだ。手紙を送る時は、相手の住所と自分の住所を書かなければいけない。なので、お互いのマンション名はともかく、号室まで知っているのだ。私は406号室で、圭の言っていた部屋と同じだ。

「本当だよ?」

「……えっ?」

「ほら、先週の土曜日に引っ越してきたんだけど、知らない?」

そういえばしていて、ママが隣人挨拶していた気がする……

「ママがここ最近にやにやしていた理由はこれか……」

とにかく家に帰ったら問い詰めないとっ……