Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~

「一度でも裏切った奴は要らねぇ。ここはそういう場所だ」

同情など感じないレオンの言葉。

「待ってくれボスっ!!」
地下室に響く、悲鳴みたいな声。

リリィは思わず息を呑んだ。
目の前にいるレオンは、マフィアの

“ボス”

そのものだった。
冷たい、感情を切り捨てたような目。
怖い。

でも同時に、 どうしても放っておけないと
感じるリリィ。


「脅されたんでしょう!?それなら仕方な···」



「···リリィ」

低い声。怒鳴っていない。
なのに、空気が一気に重くなる。

レオンのシグナ。
黒い

“圧”

ドクっ···
(逆らえない···)

息をすることすら忘れそうになるリリィ。



カチャ···
静かに、トリガーへ指がかかる。

(ダメっ···)

リリィは目を逸らしたくても、
逸らせなかった。