Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~

こんな、
少し穏やかな朝の始まりだったのに。

それは数時間後、
ひんやりとした空気へ変わった。



レオンは執務室で仕事をしていると

「俺だけど。入るよ」
とカインはレオンの返事を待たずに
執務室へと入る。


カインの
表情をみたレオンは

「··聞きたくない報告、だな」

いつもの穏やかな表情ではないカイン。
その瞳はどこか曇っていた。


「相変わらず、勘が鋭いね。その通り。“裏切り”だ」

カインの言葉を聞いたレオンは
ペンを止めた。


「··誰だ?」

カインは壁へ軽く寄りかかりながら、
小さく息を吐いた。

「西側の見張り役だったソルジャー」

「流出先は?」

淡々と質問していくレオン。
冷たい低い声。



「“ヴァイス”」


その名前が出た瞬間。
部屋の空気がピリッと張り詰める。