Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~

その隣で、
カインの肩が小さく震え始める。

「···ふはっ」
どこか面白そうに笑うカイン。

「···カイン」
レオンが低い声で名前を呼ぶ。
でも、
カインはまったく気にしていない。

「いやぁ。良かったね、ボス想いで」
「うるせぇ」


そのやり取りを見て、
リリィはどこか落ち着かない気持ちになる。

(迷惑、だったかな)
不安そうに視線を揺らすリリィ。

「あの···ご迷惑、でしたか?」


するとカインは、
柔らかな笑みを見せ

「いや。そんなことないよ、お嬢さん。むしろ嬉しいんじゃない?」

とレオンへ視線を向ける。


「お前もう黙れよ」
呆れた声のレオン。


そして一口ハーブティーを口にする。



数秒の沈黙のあと、
レオンはぽつりと呟いた。

「···悪くないな」
ぶっきらぼうな言い方。
でも、
どこか穏やかな声。

リリィは少し目を瞬かせる。

(褒めてる、の?)

よく分からない。
でも。
ほんの少しだけ、
胸の奥があたたかくなるのを感じていた