Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~

サラはその様子を、
どこか微笑ましそうに見ていた。

リリィは昼間、
中庭で見つけたハーブを丁寧に手に取る。
慣れた手つきで、
お茶を淹れていく。

サラは感心したように目を細めた。
「慣れてるのねぇ」
「昔、よく作ってたので··」


リリィは静かに答える。
逃げ回る生活になる前。

まだ、
村にいた頃。

薬草を育てたり、
お茶を淹れたりする時間が好きだった。


懐かしい記憶。
少しだけ、
胸があたたかくなった。

数分後
優しい香りが広がる。

「··できた」
湯気の立つカップ。


リリィはそれを見つめ、
少し迷う。
本当に持って行っていいのか···
迷惑じゃないか。


そんな不安が浮かぶ。