退院してしばらくは大きな病院に通っていたが、今日からは彩人にみてもらえる桐ヶ谷産婦人科に戻ってきた。
「また!! またよ、彩人先生に『後どれだけ体重増やす気ですか? 出産は出荷じゃないんですよ?』と冷たい目で言われた。キャーもうあの冷たい目がたまらない!」
「いいなぁ、慶人先生は『順調ですね……でももう少し体重を気をつけられるといいですね』くらいだもの、さすが院長!」
おいおい、彩人さん、別の意味で患者さんたちから一目置かれてますよ……
「「でも、あのピリッとした中の優しさがたまらないのよ!」」
と二人の息がピッタリあっていて、いじわる先生のいい所はみんなに漏れ出てバレているようであった。
「花野 冴さん、1番診察室にお入りください」
噂をすればなんとやら、先生に呼ばれたので中に入る。
「こんにちは!」
「こんにちはー。花野さん、術後の様子はどうですか」
「彩人先生の冷たい目や口ぶりがたまらないと待合室の患者さんが盛り上がってて面白かったです。ファンクラブできてますね、先生」
ぶっと吹き出す看護士さん。
「あぁ、もう。こういう言い方しかできないんだから仕方ねぇだろ。とにかく内診します。ベッド隣にありますからどうぞ」
「はぁい」
「冴が大人しく内診させてくれるようになった方がこっちにとっちゃ、待ち合いで噂したいくらい感涙ものだよ」
「もう大人になったんで!」
私は彩人から貰った胸元のネックレスを指に引っ掛けて、きらりとさせながらドヤ顔した。
「はいはい。エコー入りますよー。うん。すごく順調そうだね。念の為次の生理きたあとにもう一度検診したら、暫くは定期検診で良さそうだ。はい抜きます〜」
「ありがとうございました〜」
ぺこりと頭を下げると頭を掴まれる。
頭を掴まれてる!?
なんで!?
「なぁ、ちょーーーーっと言いたいことあるからさ、あと30分仕事終わるまで待ってて」
と彩人はそのままこっそり言って、頭を離した。
「は、はい」
笑っちゃうくらい彩人は今日も彩人だった。
いじわるで、予測不能で、でも掴まれたのは頭だけじゃなくて心もだから、つい言うこと聞いちゃう。
ほんとに、ずるいよ先生って感じだった。
「また!! またよ、彩人先生に『後どれだけ体重増やす気ですか? 出産は出荷じゃないんですよ?』と冷たい目で言われた。キャーもうあの冷たい目がたまらない!」
「いいなぁ、慶人先生は『順調ですね……でももう少し体重を気をつけられるといいですね』くらいだもの、さすが院長!」
おいおい、彩人さん、別の意味で患者さんたちから一目置かれてますよ……
「「でも、あのピリッとした中の優しさがたまらないのよ!」」
と二人の息がピッタリあっていて、いじわる先生のいい所はみんなに漏れ出てバレているようであった。
「花野 冴さん、1番診察室にお入りください」
噂をすればなんとやら、先生に呼ばれたので中に入る。
「こんにちは!」
「こんにちはー。花野さん、術後の様子はどうですか」
「彩人先生の冷たい目や口ぶりがたまらないと待合室の患者さんが盛り上がってて面白かったです。ファンクラブできてますね、先生」
ぶっと吹き出す看護士さん。
「あぁ、もう。こういう言い方しかできないんだから仕方ねぇだろ。とにかく内診します。ベッド隣にありますからどうぞ」
「はぁい」
「冴が大人しく内診させてくれるようになった方がこっちにとっちゃ、待ち合いで噂したいくらい感涙ものだよ」
「もう大人になったんで!」
私は彩人から貰った胸元のネックレスを指に引っ掛けて、きらりとさせながらドヤ顔した。
「はいはい。エコー入りますよー。うん。すごく順調そうだね。念の為次の生理きたあとにもう一度検診したら、暫くは定期検診で良さそうだ。はい抜きます〜」
「ありがとうございました〜」
ぺこりと頭を下げると頭を掴まれる。
頭を掴まれてる!?
なんで!?
「なぁ、ちょーーーーっと言いたいことあるからさ、あと30分仕事終わるまで待ってて」
と彩人はそのままこっそり言って、頭を離した。
「は、はい」
笑っちゃうくらい彩人は今日も彩人だった。
いじわるで、予測不能で、でも掴まれたのは頭だけじゃなくて心もだから、つい言うこと聞いちゃう。
ほんとに、ずるいよ先生って感じだった。



