いじわる主治医は、私にだけ甘い

そこからも2人でハワイを満喫して、あっという間に最終日!

「職場へのお土産、ホノルルクッキーにしようかな! このパイナップルの形、かわいいよねぇ」

「定番過ぎないか? まぁ俺はなんでもいいから同じのでも買ってくかな」

「ねぇねぇ、彩人の同僚ってどんな感じの人達?」

「うーん。普通だぞ。俺の兄さんと、助っ人の女医さんと、スタッフと」

「お兄さんって慶人さんって人? なんか会ってみたいな。彩人に似てるのかな?」

「双子だから見た目は似てるな」

「双子!?」

「言ってなかったっけ? 今度挨拶させるよ。今はあいつが病院一人で見てるし。と言っても院長は俺なんだよ。なんかあいつ兄弟関係なく適任者がなるべきって譲らなくて」

普通、兄弟がいたら少しは上下とか気にするのに、院長譲るなんて見た目は似てても中身はあんまり似てないのかな、と思ったりした。

「へぇ、それで彩人が院長先生になったんだね。てか院長なら、もっと豪華なお土産も買いなよ! このBath & Body Worksのハンドソープとか看護師さんたちに喜ばれそうだよ」

「めんどくさいから、冴が選んでくれ」

「はぁい」

こういう所はほんとに適当なんだからと、ぽんぽん会計に持っていく私。
きっと彩人がいない分、病院は大変だったろうから皆喜んでくれるに違いない。

私は会田さんや相馬くんたちにはクッキーの他に似合いそうなキーホルダーも買った。

「さて、あとは帰るだけだね」

「そうだな、でもその前にちょっと寄りたいところある」

「なに?」

「冴、着いてきて」

私は言われるがまま、彩人に付いていった。