いじわる主治医は、私にだけ甘い

次の日も午前はホテルでのんびりして過ごしたあと、カハラのビーチへいくことにした。

「これで大丈夫かな?」

ここに来て初めての水着。
ちょっと照れるなんて思いながら着替えてたけど、彩人の水着と見たらもっと照れた。
鍛えられてて引き締まった体がすごくかっこよくて、眩しい。

「あの、彩人。上着とか着て。眩し過ぎる」

「ハァ? これからビーチ行くんだからいらないだろ」

「じゃあ私も脱ぐ?」

「冴は着てなさい」

「何それ(笑)」

「体を冷やすな」

「あはっ」

ほんのり赤くなる彩人の頬。
絶対彩人も照れてる。

「じゃあ海で脱ぐね」

「プライベートビーチでも買おうかな。ワイキキより人が少ないとはいえ、冴の体は俺以外、誰にも見せたくない」

「彩人……そんな照れるよ」

「だってホントのことだから」

もう。彩人ってばそんな甘いセリフを私にだけは言うんだから。
自分がお姫様みたいになったように勘違いしちゃうじゃん。

潮風が少しずつ強くなり、ヤシの葉がさらさらと揺れる。
木々の向こうから、エメラルドブルーの海が顔をのぞかせた。