「初めまして。都鳥純(とどり じゅん)と申します」
「初めまして?如月千早(きさらぎ ちはや)です……?」
あっれれー??めっちゃあの時の子じゃん。
でも初めましてと言った。じゃあ違うのか?
背がぐんと伸びて、髪も綺麗にセットされているからなかなか結びつかないけど、瞳の色が緑色。
あんな綺麗な色の瞳を見間違えるはずがない。あの時の男の子だ。
それから純さんとの生活が始まった。のはいいが彼は私のだらしなく人には見せられないような姿に呆れて驚愕していた。
そりゃーそうだ。朝は絶対寝坊するし、部屋は汚いし、ご飯はまともに食べない。
社会人となった私は父の会社のエンジニアとして自宅勤務を言いつけられていたから外には1歩も出ない。
不健康の塊。
そんな私の姿を純さんは怒る。
うん、やっぱりあの時の彼じゃないわ。あんなに無口だった子が成長して怒るとは?
「朝ごはんは食べろ。頭働かないだろう」
「……別にゼリーがあるし」
「は?」
これ、純さんの『は?』は今世紀最大級に怖い言葉。聞くだけで寿命縮む。
「外でも出たらどうだ?」
「いやだ」
「いい加減部屋を片付けろ」
「でもハウスキーパーさんくるし」



