「待てお前出ていく気なのか!!」
「……はい」
「お前は純にどんな言い訳する気なんだ…」
「い、言い訳?」
私は何か悪いことをしたのでしょうか。
ぽかんと目の前の人を見つめていると、呆れたようなため息が返ってきた。
「……もう少しで来るから」
「うん?誰が??」
お父さんかな?だったら嬉しいけど。
いちばん最悪なのはもう4日も会っていない同棲相手に会うことだ。
まず、あまり出るなと言われているのに4キロ先の自分の仕事先まで来たなんて知られたら私は絶対怒られる。
でも瑠夏くんと仲良いんだよなー、純さん。釘刺しておかないといけないかもしれない。
「ね、瑠夏くん。純さんには私の事言わないでね」
「なんで?」
「なんでって……言わないに超したことないじゃん」
あ、いや、でも、考えてみれば彼は4日も家に帰っていないのだ。こんなの出張に行っていると考えた方がいい。



