とりあえず、外に出てもいいけどあまり出ないで欲しいとだけ言い残して純さんは仕事へ行ってしまった。
そして驚くことにその日純さんは帰ってこなかった。……本当にお疲れ様です。
誰もいない家で部屋にこもり、パソコン画面を見ているだけだと疲れる。
だからお散歩してみることにした。ついでにスーパーに入ってなんとなくぐるぐる回っている時。
「あれ、瑠夏くん」
「……あれ?」
振り返られて、うん?とそう思う。なんでスーパーにいるんや?
「お前なんでここいる?」
「なんでってお散歩ついでにスーパーで買い物しようかと」
「買い物って、ここお前の家から4キロ離れてるだろ」
はて?なんて首を傾げて考えてみると、確かにあれから1時間ぐらい歩いた気がする。
どうやら私は気づかないうちに4キロも歩き、隣町にある父の会社辺りまで歩いたらしい。
いや、引きこもりの体力じゃないでしょ。
「とりあえずお前はこい」
「えぇ!!なんで!!」
「会社で休憩していけ」
「なんでなんで!!」
こうして瑠夏くんに引きずられながらオフィス街を歩いていった。



