「……とりあえず、ついてきてもらえるか?」
「はーいはーい! わかったよ! あ、でもちょっと待ってて!」
神楽は思いついたように言って、氷の手錠をつけたまま懐を漁る。
取り出したのは、真っ黒なカード。
周りの光を吸い取っているみたいに黒くて、影の中の楽園みたい。
それを、心乃華に手渡した。
「それね、あたしの世界の通行証! 好きに通っていいからねー!」
「わぁ、いいの? ありがとうっ!」
「うん! それじゃあバイバーイっ! また会えるといいね!」
神楽はそう言って、手を大きく振りながら黒瀬と小鳥遊に連れられて去っていく。
なんとなく……わたしがひとりだったのなら、あんなふうになっていたのかもと考えた。
自分の好きに生きて、自分がどうなってもいいみたいな。
目標も夢もなくて、ただ楽しいを求めてる。
空っぽな自分を埋めるために。
わたしには心乃華がいたけれど。
そんなことを、ふと考えた。
◇◆◇
「はーいはーい! わかったよ! あ、でもちょっと待ってて!」
神楽は思いついたように言って、氷の手錠をつけたまま懐を漁る。
取り出したのは、真っ黒なカード。
周りの光を吸い取っているみたいに黒くて、影の中の楽園みたい。
それを、心乃華に手渡した。
「それね、あたしの世界の通行証! 好きに通っていいからねー!」
「わぁ、いいの? ありがとうっ!」
「うん! それじゃあバイバーイっ! また会えるといいね!」
神楽はそう言って、手を大きく振りながら黒瀬と小鳥遊に連れられて去っていく。
なんとなく……わたしがひとりだったのなら、あんなふうになっていたのかもと考えた。
自分の好きに生きて、自分がどうなってもいいみたいな。
目標も夢もなくて、ただ楽しいを求めてる。
空っぽな自分を埋めるために。
わたしには心乃華がいたけれど。
そんなことを、ふと考えた。
◇◆◇


