双葉に咲いた、ニセモノ双子。

少女……神楽と名乗った少女は、懐かしそうに、そしてなにかに怯えるように目を伏せる。

瞬きをして開いた瞳は、出会った時のような真っ黒に戻ってしまっていた。



「えへへっ、聞いてくれてありがとっ! それで、あたしを捕まえたいんだっけ?」

「まぁ、そうだけど……」

「ふふふ、いいよいいよっ! あたしももう長く生きたからねー? そろそろ終わってしまいたいなーって!」



さっきの表情が嘘みたいに、神楽はにっこりと笑う。

昔から……今まで、ずっと生きていたのか。

そして、この明るい振る舞いはわたしたちのようなニセモノ……

だけど、長くやりすぎて、それがホンモノになっているのかもしれない。



「さぁさぁ、一緒に行こー! あたしに終わりをくれる君たちの、お手伝いをしてあげるっ!」



神楽はニコニコとしながら、わたしたちの手を強く引っ張る。

その手は、心乃花に似た諦めと……わたしに似た、強く燻った復讐心を感じさせるものだった。









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